後悔先に経たずんば虎子を得ず。
えー、タイトルにありますとおり、今日は近年学習を疎かにしがちな現代人の皆様方のために、ちょっと古典の勉強をやらせていただこうかなと。
かように思っております。
わたくし講師のはりぱりと申します末永くよろしくおねがいします。
さて早速ですが、今日教える諺は、『後悔先に経たずんば虎児を得ず』です。
含蓄ある言葉ですね。
由来は昨夜お風呂はいってる途中にはりぱり先生が考えたところから来ています。
できたてですね。
まあまあ皆さん、そんな現代人のごとくせかせかとブラウザバッグなんかせずに。
意味を聞いて行って下さいよ。
解説。
『後悔先に経たずんば虎子を得ず』。
つまり、結局のところ、人は先に後悔を経験してからでないと、虎子(成果)を得ることはできないという意味です。
一番分かりやすい例えが勉強ですね。
皆さんも子供の頃、もしくは現在進行形で、両親から口すっぱく言われていたと思います。
「勉強しないと将来後悔するよ」と。
検証。
この言葉を言われて、実際に将来で後悔している確率・・・。
まあはりぱり統計学(体感)的にいうと8割以上はかたいのではないかなと。
で、同時に、当時「勉強しないと将来後悔するよ」と言われたところで勉強しなかった確率、これもはり統では8割のラインを大きく越しているというデータが出ています。
つまり、どれだけ本当のことを言われていようが、実際に体験しないと人間って分からないんですよバカだから。
失敗して、はじめて実感するんです。「あの時勉強していればよかった」と。
これに、気付くのが「早いか」「遅いか」。
これが人生の勝ち組と負け組を大きく左右させている起因の一つだと私は睨んでいます。
もちろん早めに気付いた人間が、この荒波激しく脈打つ人生という大海原を、上手に渡って行っているというわけです。
早めに失敗する方法。
ちょっと言葉は悪いですが、ではどうすれば早い段階で気付けるのか・・・すなわち人生の初期に失敗できるのか。
失敗せずに成功することは、凡人にはほぼ不可能だと思ってください。
もちろん居ないとは言いません。生まれついて才能に満ち溢れた人間、あるいは失敗せずとも勉強を進んでやっていた人間は、確かにいます。
ですがそれは少なくとも今こんなブログを見ているような人生を絶対送っていないので、今ここを見ている時点で自分は凡人だと気付いてください。お願いします。
勉強しろとは言いません。
言ったって失敗してないから役に立つか立たんか分からない勉強なんてまったく身に入らないことでしょう。
若い時は全然それで構いません。
ただ、より多くの経験を積んでください。
部活動、趣味、アルバイト、友達との交友、遊びに出かける、雑誌や小説を読む・・・自分の好きなこと、得意なことで構いません。
とにかくできるだけ幅広いジャンルの経験を若いうちからどんどん重ねてください。
一つの道を極めることはリスク。
たった一つのことを、がむしゃらに続ける。
例えばバイト先を変えず、ずっと同じ業種で働き続ける。
夢を追って、スポーツ、バンド、一つのことにえんえん集中する。
素晴らしいことだと思います。絶対に無駄にはならないでしょう。
ですが一つの道を続けている限り、その道での失敗しか経験できないというリスクがあります。
このリスクは、年齢が30代40代になっていくにつれ、取り返しがつかないほどの巨大な負債に必ず変貌します。
スポーツ選手でも、大学を通らずに選手となった後、戦力外という最初の失敗を30代で経験した方の人生は、かなり壮絶です。
失敗した時、自分の手元に残る財産がどのくらいあるのか・・・。
その財産で、どのくらい失敗したあとの代わりの新たな道となりえるのか。
失敗を恐れるなとか後先考えるなとか勿論それも心構えとしては正しいんですけど、失敗したときの後先を作れるのは自分の能力しかないわけで、その能力というのはそのままこれまで経験してきたことの多さにダイレクトに比例するのです。
故事を成す為に。
色々説教たれましたけど、結論として、私が言いたいことは「引きこもるな」ということです。
若いうちは好きなことでいいので色々なものに手をだしたほうがいいと思います。勉強なんてしなくていいですむしろ。好きなことだけやりましょう。
その時に役に立たないと思ったことでも、意外なことで数年数十年先に活きてきます。
これは絶対です。
ゲームでもプラモデルでも洋服でも音楽でも絵描きでもパソコンでもなんでもいいです。
経験しないと、後悔は得られないんです。
後悔しないと、成果も得られないのです。
だから後悔しろとは言わないので経験してください。幅広く。
歳とって、趣味も資格もなく、職務経験も1~2種類程度、交友関係もなく、何か一つでも他人に自慢できるものがあるかと聞かれても思い浮かばない。
そういう人生は、苦労しますよ。
私からは以上です。
ありがとうございました。